スポーツのあなぐら

主に野球のデータ、ドラフトについて書きなぐるブログ。更新頻度は気まぐれ

FAとドラフト指名権

Numberの某記事を見たら2週間前にこのブログに書いた予言?がそのまま書かれていて、
笑ってしまうやらあきれてしまうやらだったが
(まあ書くなら確実にこの人だとは思ってたけどさ)、
今回はちょっと別な話。

先日の東スポの記事から、
一部ではFA選手の補償について様々な話や議論が持ち上がっている。
記事の真偽やただチーム(中日だけ?)、岩瀬を叩く連中は放っておいて
FA補償についての改革案について見ていくと、
どうやら圧倒的に多いのはMLBで用いられているドラフト指名権の譲渡のようだ。

しかしどうだろう。その方法は果たして、NPBではうまくいくのだろうか。
私自身もやってみても面白いとは思うのだが、
ちょっと気になるのは一般的に反対するだろうと思われているFA獲得チームよりも
むしろFAで選手が流出したチームのほうである。
ポイントになるのは選手の契約金だ。
2008年以降のドラフト指名選手の契約金・年俸額の平均を、
案として出されることの多い1位から3位まで見てみよう。
なお、非公開の選手は除外、出来高等も除いている(以下同じ)。

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高校生野手の3位はやや特殊で、
2013年以降は淺間大基と石垣雅海以外の9人が全て同額。
3位高校生投手も5,000-600は多いが、野手よりはもう少し安い選手が多い。
それはともかく、これを見ると1人の指名のかかる金額は
1位が9,500~11,500(単位:万、以下同じ)、
2位が6,600~8,600、3位でも5,000~7,000はかかる計算になる。
全チームが順位別に統一というわけではないのだが、
日本ハムなどのごく一部のチームを除くとある程度似たような金額になることが多い。

では今オフ、国内にFA移籍が決まった選手はというと、

選手名 年俸 新契約 年平均増減 ランク
大和 5,000 3年30,000 +5,000 B
鶴岡慎也 7,600 2年6,000 -4,600 C
野上亮磨 5,000 3年45,000 +10,000 B
増井浩俊 22,000 3年90,000 +8,000 A
大野奨太 5,500 3年27,000 +3,500 B

判断の難しいところだと思う。
もしFAの補償がドラフト指名権の譲渡あるいは追加になった場合、
将来はあるが活躍する確率は決して高くない若手をドラフトで獲得するか、
そのドラフト契約に使うのと同程度の金額をFA権獲得選手に払って引き止めるか。
FAのランクを現行の年俸ではなくWARなどを用いた実績査定に基づいたとしても
この選択についてはあまり変わらないはずだ。
ただ現状のルールに基いた、最低でも年俸の0.4倍の金銭を受け取るというのは、
選手が出て行ったチームにとってもそこそこおいしいものであることは間違いないだろう。
個人的には、FA補償をドラフト指名権絡みにした場合には
指名権のトレードも同時に可能になるとより面白いとは思うのだが、
NPBで過去に行われた指名権のトレードといえば真っ先に出てくるのは
阪神―巨人の江川卓小林繁のトレードである。
イメージ的にもかなり難しそうだ。