スポーツのあなぐら

主に野球のデータ、ドラフトについて書きなぐるブログ。更新頻度は気まぐれ

NPBのPAPランキング

最近どうやら、NumberやFull Countに
PAP(Pitcher Abuse Point)を使った記事が出ていたらしい
(私は著者名を見た瞬間に読む気が失せたので読んでないのだが。申し訳ない)。
一方でこのPAPについてはその価値に疑問符をつける人が、
セイバーメトリクスの研究をしている人にも少なくない。
そのへんの妥当性やPAPを用いたNPB叩きは置いておいて、
ここではPAPが多い主な投手を過去12年分あげてみよう。

なおPAP自体は日本でも目新しいものではない。
たしかかなり前には李啓充氏か誰かが紹介していたので
指標にさほど詳しくない私でも知っていたし、
2013年の日本シリーズ田中将大が160球完投した際に
取り上げられたのは記憶に新しいところだと思う。

では見てみよう。

f:id:Ltfrankc:20180203214124j:plain

f:id:Ltfrankc:20180203214117j:plain

f:id:Ltfrankc:20180203214106j:plain

 

以前は100万超の選手も珍しくなかったが、
最近は前に比べればかなり少なくなってきている。
2011年に激変したということはリーグ全体の投打のバランスの要素が大きいと思われる。
あとは同じイニング数、打者数でも球数を消費しやすい選手は
どうしてもこの値が増えやすい傾向がある。

PAPの特徴・問題点

PAPという指標の価値が難しい点の1つは、
1試合だけの結果が非常に大きな影響を与えてしまうことがある点だろう。
中でも極端な例として出たのが2006年の有銘兼久である。
彼は8月25日の試合で延長12回188球を投げぬいたが、
この1試合だけでPAPは68万を超えてしまった。
有銘がPAPでプラスを記録したのは先発12試合中、
次の9月1日に投げた116球(4 2/3回)の+4096だけなので、
たった2試合、実質的には1試合だけでランキングが2位になったことになる。

このほかにもよく指摘されている問題点としては、
MLBが中4日が主流なのに対して
NPBは中6日が主流になっているため一概に比べられない」というものがある。
実際、現在のNPBではずっと中5日で投げさせることも多くなく、
中6日での調整がほとんどになっている。
これも選手を甘やかしているなどということではなく、
月曜日が常に休みになるNPBの日程に合わせやすいという側面の方が強そうだ
(またアマチュアで唯一リーグ戦を行う大学野球の場合は、
第3戦までもつれなければ先発登板が中6日になりやすい)。
2006年の一場靖弘のように中5日が多い(6日:9試合、5日:13試合、4日:6試合)
登板だったならMLB基準のPAPを単純に当てはめやすいが、
中6日の場合は単純に当てはめるのは難しいだろう。
少なくともNPBにおけるその後の故障や不調との因果関係を、
極端な例だけで当てはめることをせずに精査していく必要がある。
2007年、2009~10年の涌井のようなケースもあるが、
これもそれまでの年間のイニング数や球数など他にも考えられるポイントがあるため
簡単に断定するわけにはいかない。