スポーツのあなぐら

主に野球のデータ、ドラフトについて書きなぐるブログ。更新頻度は気まぐれ

ドラフト4年以内の自由契約選手

 

2014年に、ニコニコのブロマガ
「プロ入り後4年以内に自由契約となり現役を退いた選手の比率」を出したことがあった。
今回は4年後の現在はどのような数字になっているのか見てみたい。

野手は長く粘り強く育成される

ここでの対象は昨年で4年が経過した2013年のドラフトまでで、
2004年以降に関しては自由契約から他のチームに移籍した選手も含めている。
そのため単純な比較ができないがそこはお許し願いたい。

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前に出した時は2009年までだったのだが、
それほど結果は変わっていないようだ。
まず、投手と野手では投手の早期自由契約率が圧倒的に高い。
以前と比べても、投手の自由契約率は変わらないか微増程度なのに対し、
野手の方は本指名選手自由契約率が激減している。
よくドラフト評論などでは
「野手は長く時間がかかるから将来に備えて早めに獲得し粘り強く育成しろ」
NPB球団が批判されるが、
現実のチームはとっくの昔にそれを実践していることがわかる。

それにしても、投手は早くに見切られる選手が多い。
特に高校生投手の場合は、
同じ年齢の大学生がプロ入りする前に全体の4分の1以上が戦力外になっている。
とはいえ「見切りが早すぎる。もっと長い目で育成していれば」と言われれば、
社会人や独立リーグに移っても活躍できない選手がほとんどなのが実態。
逆に大卒・社会人・独立出身選手や、NPBでも一定の成果をあげた高卒選手の場合は、
新たな場に行っても主戦として活躍することは多い。
それだけ育成の難しいが素材だけはいいというタイプの指名が多かったとも解釈できる。

逆に変化した部分としてあげられるのが、
社会人他の野手が極端に多くなったことだ。
その数字を押し上げているのは育成選手なので、
企業の社会人出身ではなく
クラブチーム、独立リーグ出身の育成選手の自由契約がやたらと早いということになる。
ただし本指名のほうでは、そもそも独立リーグからの指名が極端に少ない。
本指名の野手でも社会人は高校生と大学生に比べて2倍近い確率になっているが、
こちらは社会人チーム出身の選手がほとんどになっている。

指名選手のタイムリミット

もう一つ、ドラフトで支配下指名された選手が
何年目に自由契約((自由契約からの同チーム育成登録は含まない)になったかを見てみよう。
こちらは2004年以降のデータだけで、
社会人と独立リーグの区別をつけている。

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全体的に3~4年目にかけて戦力外選手が増えていっている中で、
社会人投手だけが3年目での自由契約が多い。
それだけ見切られるのが早いということだ。
こうしてみると、社会人や独立リーグ出身は
高卒や大卒と比べても非常にシビアな環境にいるのがわかる。
社会人や独立リーグの選手でも
主戦選手ではなく控え選手やあまり出ていない選手が指名されることが少なくないが、
主戦になっている選手の場合は、
他の出自と比べてかなりシビアな状況ゆえにドラフト指名を断っている
ケースもないとは限らないだろうと思えてくる。