スポーツのあなぐら

主に野球のデータ、ドラフトについて書きなぐるブログ。更新頻度は気まぐれ

選抜高校野球の投打のバランス

 

史上三校目となる大阪桐蔭の春連覇で幕を閉じた今年のセンバツ
今年の大会と過去5年間の打撃スタッツを出してみた。

例年よりトータルでは打高投低だった2018年

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打撃成績を見ると、
今回の大会は1チーム平均得点が例年より高かった。
去年ほどではないが例年よりも1点以上高いことになる。
しかしNPBで平均得点が3.5以下といえば、
2011~12年*1の超投高打低の時期を除くと、
セリーグが1973年(3.37)、
パリーグにいたっては1966年(3.32)までさかのぼる。
金属バットを用いてこれなのだから、
単に今までが投高打低すぎただけとも言える。
なお夏はそこまで投高打低になるケースは少ない。

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しかしなぜここまで投高打低になっていたのか、
理由はこれだけではよくわからない。
高校野球の実態とどこまでかみ合うかはわからないが、
一応RCも2種類出してみた。
だがこれを見ても結局よくわからない。
少なくともスモールボール志向だから、
バントを多用してるから、ということではなさそうだ。
過剰に用いられているように見えるバントにしても、
併殺が多いからというのが合理的な理由の一つにはなりそうだ。
金属バットによって強いゴロになりやすいからだろうか。
もっとも二塁に送ったところで強いライナーが飛べば
打撃成績には組み込まれない併殺打になるのだが*2
また犠打が多くなるのは同点か勝っているチームがほとんどで、
負けているチームが同点に追いつこうとする場面での犠打は思ったほど多くなかった。
走者が出ること以上に勝利確率が大幅に上がる点差に広げたい、
大量リードの場合はアウトを与えて試合を早く進めることも辞さない、
という思惑も働いていたのかもしれない。

ベスト8前と以降のバランス

今回の大会で目を引く特徴として挙げられるのは、
準々決勝以降に打撃戦が相次いだことだ。

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3回戦までは
例年と変わらないかやや打高投低気味といった程度だったが、
準々決勝と準決勝で打ちあいの試合が多くなったため、
大会全体のスタッツも大きく打高投低になったことがわかる。
その内容も、単に打ちまくったというだけではなく、
走者が出るたびに効率よく大量点を挙げられた結果のようだ。
今大会のベスト8は
全チームが投手を3人以上甲子園で登板させている*3のだが、
それでも投手には疲労が蓄積していったのかもしれないし、
各試合の中で集められた情報が
以前よりも早く各投手の攻略に生かされるようになった可能性もある。

この後夏に向けて各チーム・選手たちはどう成長していくだろうか。
とりあえず、センバツでの疲労がたたって
この大会がピークで終わらないようには祈りたい。

*1:2015年セリーグは3.51だが、それ以外は2013年以降も4点前後

*2:しかもこのタイプの、守備成績にしか組み込まれない併殺打がまた非常に多い

*3:もっともイニング数は1~2人に偏っているケースがほとんどだが