スポーツのあなぐら

主に野球のデータ、ドラフトについて書いていくブログ。更新頻度は気まぐれ

【再掲】2014年ドラフト総評

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2014年のドラフト後にニコニコのブロマガにあげたもの。
当たっているところもあれば盛大に外しているところもあるのだが、
私はこういう見方をする、あるいはしていた、ということを示すために
恥をしのんであえて再掲しておくことにした。

 


今回は下位チームからウェーバー順。点数等はなしで。

東京ヤクルト

野手は二軍で切った選手のうち佐藤貴規の枠を埋めた格好。
山川は中村悠平と6年差あるのでちょうどいい時期の入団となるかも。
あとは安樂を外して社会人の投手を中心に指名したが、
ヤマハに伯和ビクトリーズと最近指名した選手と同じチームから指名したのが面白い。
竹下は各所で評価が上がっているが石山と違いリリーフ主体で、
K/BBはここまで2.00(石山は3.50)。
日本選手権でいいところが見せられるか。
他に独立リーグから2人も珍しい。

東北楽天

立花社長3連勝、おかしいよこの人。
1位安樂、2位小野と高校生投手の上位指名、2人とも社長が重視する
「三振が多い投手」なのはいかにもという印象がある。
入野も三振率がかなり高い(ただしやや被HRが多い)が、
加藤は同じアンダースローの牧田やチームの先輩摂津に比べるとやや低い。
野手は外野手が3人。フェルナンド、伊東は長打力を見込んでの指名と思われるが、
ポジションのかぶる小斉、中川、枡田がかなり危ない立ち位置になったような。

横浜DeNA

1位は有原を外したが外れで山崎康晃を獲得した。
ショートを社会人と高校生で2人確保したが倉本と飛雄馬、白崎の
ほぼ同年齢の3人でまずは山崎と競わせるということだろうか。
投手の方は7位の飯塚以外は即戦力中心の指名になった。
2位が2010、2012年に続く2年ぶりの法政大。
今年かなり調子を落としたのだが果たして昨年までの力を取り戻せるか。

埼玉西武

公言戦略が功を奏したか高橋光成を単独指名に成功。
2位も報道で出ていた選手を獲ってきたが、
一方で3、4位は予想外の順位での指名。
外崎は打撃成績がかなりむらのある選手だが、
昨年の山川が予想以上に伸びているので自信を持ったのだろう。
似たような指名だった田代はいまいち伸びてこないが。
しかし5位の山田を含め、二遊間の層を強化したいという意図が見える指名だった。

中日

事前に報道されていた通りの本指名高校生ゼロ。
社会人の野手を固めたことでドラフトスレなどでは
呪いの言葉がまき散らされていそうだが、
今年は珍しく社会人の中でも率の高い選手を集めてきた。
井領と遠藤は長打力も悪くない。
一方投手は育成も含めて全員が22歳以下。
このあたりは正直なところ
GM、監督、スカウト部長の好みが一致しているように思うのだが。

千葉ロッテ

1位が中村奨吾はかなり意外だった。
一軍はクルーズと鈴木の二遊間を入れ替え入れ替え使っていたが、
下の大嶺翔太と中村はどうポジションを回していくのだろう。
最近のロッテにしては珍しく高校生3人のバランス型。
他の野手陣は補強の意図が見えてくる中で
投手は即戦力とは言い難い選手を3人揃えてきた。
ちなみに宮崎はここ2年間シーズンごとに成績が上昇している左投手。
まだ完成度は高くないが成長曲線に期待といったところか。

広島東洋

昨年に引き続き担当スカウトがくじを引いたものの有原を外し、
外れで獲ったのは野間。菊池と同じリーグの選手なので意図は読める。
今秋初HRの選手と通算10HRの選手ではかなり違うように見えなくもないが
野間は1位の期待にしっかりこたえられるか。
2位以下は薮田に塹江とかなり時間のかかりそうな選手を獲るなど
かなり余裕を持った指名になった。
多田は今年ブレイクした会澤とうまく離れた年齢差での入団だと思う。

北海道日本ハム

有原を4球団抽選の末獲得、津田社長は立花社長と並んで運がすごい。
しかし2位以下は有原と下位の瀬川で十分ということなのか
徹底した高校生重視ドラフトを展開。
またしても高校生野手5人を指名したわけだが、4年間で5人の高校生ショート
を指名して二軍で育成する場所は果たしてあるのか。
25歳以上の外野を陽と中田以外切るつもりなのかもしれない。
一方の投手は上沢タイプを2人獲ったという印象。二匹目のどじょうなるか。

阪神

有原に山崎康晃も外し、
関西圏の岡本はライバル巨人が指名し、
ここもドラフトスレが発狂していそうな展開になった。
1位2位が同じ新日鐵住金鹿島からという非常に珍しい指名だったが、
社会人3人を指名しながら23歳以上は石崎だけ。相変わらずである。
野手は3位江越は長打力に定評のある選手なので昨年と方向性が似ているが、
外野が完全な飽和状態に。打撃の伸びない中谷と一二三はこの後どうなる。
また昨年10年ぶりに途切れた甲子園枠が植田で再び復活した。

オリックス

左が欲しいというのはドラフト前によく聞かれたが、
その通りに山崎福也を1位指名。この選手も昨年までの輝きを取り戻すのがカギ。
そして今回も大学生はこれだけであとは高校生と社会人で固めてきた。
投手は佐野、高木伴、斎藤、鈴木と素材型をかき集めたが今後育つかどうか。
野手の方は三ツ俣を放出し平野恵一の後釜を考えての内野2人は
しっかり補充してきたという印象がある。
小田は昨年の日本生命5人衆最後の1人。むしろ出した日生が心配になってくる。

読売

予想された通り1位で岡本を単独指名した。
二軍の外野が不足しているので外野で育てると思いきやサードらしい
という話を耳にした。ということは和田恋が外野に回るのか。
2位以下では投手を指名、うち2人が左と意図は見えるがなぜか両方とも東都。
また2人とも高木京介に青山誠と先輩がチームにいる。
4人での終了は少ないのではという声もあるが、投手の人数が少ないが
野手は内野を最近かき集めたのであまり獲りようがなかった。

福岡ソフトバンク

再び育成枠の大量指名を敢行したが三軍をもっと充実させるのか、
育成枠で解雇される選手が多いのかは現段階ではわからない。
本指名の方は松本の一本釣りに成功。怪我が治れば面白い。
2位以下は今年また高校生偏重の指名に制球難に陥った島袋。
投手はいかにもらしい選択である。
一方の野手に関しては、捕手はよくわかるが
ショートは一軍含めてかなり選手層が若い。
牧原らを含めてどう育成していくか。